30代から考えるお金と住宅の学校|Houstory

ファイナンシャルプランナーで一級建築士であるお金と住宅の専門家が、30代に向けてお金や住宅に関する専門用語やノウハウ、お役立ち情報をお知らせするブログです。

共働き夫婦が土地探しに失敗しない方法

総務省の2016年の統計によると、夫婦がいる世帯のうち約60%が共働き世帯と言われています。今や働き方のスタンダードともなった共働きですが、仕事と家事の両立、さらに子供がいる家族では子育てと、本当に忙しい日々を過ごしていると思います。

今回は、家を建てることを決断した共働き夫婦が、土地探しで注意するポイントについて、書いてみたいと思います。

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ポイント① 通勤アクセスのしやすさ

まずは購入候補の土地からの、夫婦それぞれの通勤先へのアクセスのしやすさを考えましょう。

夫婦ともに同じ方向に電車等に乗るのであれば良いのですが、仮に反対方向になった場合、例えばご主人は満員電車に乗ることになるが、奥さんは比較的空いた電車で通勤できるかもしれません。

また鉄道各社が最近積極的に導入している、有料で指定席を購入して乗る通勤電車がある場合、それが止まる駅周辺で土地を探すことで、通勤を楽にする方法もあります。

ポイント② 市区町村の教育保育への姿勢

共働き夫婦は仕事と家事をお互いに分担しますが、子供がいる場合はさらに協力し合う必要があります。土地の候補地がある市区町村が、教育や保育に積極的であるかも確かめておきましょう。

最近よく聞かれる保育園入園の待機児童が多い市区町村であれば、まず預けられる保育園の目処を立てなければ、共働きが成立しなくなってしまいます。

仮に現時点で待機児童がいても、市区町村に保育園の増設等で定員を増やす動きがあれば、将来的には解消されるかもしれません。

また複数の子供がいる場合、下の子供を保育園に入れると、上の子供は保育園を退園しなければならないという仕組みを導入している市区町村もあります。

引っ越してから「保育園に入れない!」とならないように、事前の下調べが必要です。

ポイント③ 病気になった時のサポート

共働き夫婦のどちらかが病気になってしまった場合、一人ですべての家事をしなければなりません。そんな時に夫婦どちらかの実家に近ければ、両親からの一時的なサポートを受けやすくなります。

また子供が病気になってしまった場合に備えて、病気の子供を預けられる病児保育を行う施設が近くにあると、とても助かります。

病児保育を行う施設はまだ少ないのが現状です。施設が無い場合には、やはり夫婦どちらかの実家が近いと安心です。

家族のライフスタイルに合ったシミュレーションをしよう

夫婦二人で仕事と家事、また子育てと、協力しながら忙しい日々を過ごす共働き夫婦が、ついにマイホームを建てようと思い立った時には、つい新しい生活の良い面に目が行きがちです。

しかし病気になった時や教育保育環境など、いざという時にサポートが受けられるか、様々なケースを事前に想定しておくことで、より安心した住まいを手に入れることが出来るのではないでしょうか。

長沼アーキテクツでは、家づくりだけでなくご家族のライフスタイルに合った土地探しもサポートしています。ぜひご相談ください。

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