30代から考えるお金と住宅の学校|Houstory

ファイナンシャルプランナーで一級建築士であるお金と住宅の専門家が、30代に向けてお金や住宅に関する専門用語やノウハウ、お役立ち情報をお知らせするブログです。

注文住宅で建築家の設計による予算オーバーを防ぐための3つのポイント

マイホームを建てるときに、自分たちの希望すべてを満たそうとすると、建売住宅やハウスメーカーでは物足りなく感じるかもしれません。

そんなときに家づくりの選択肢として、建築家住宅があります。今回は、建築家との家づくりで一番不安に思う予算オーバーについて書いてみます。

建築家に依頼する注文住宅のメリットは豊富な選択肢

建築家との家づくりと、建売住宅やハウスメーカーとの家づくりで一番の違いは、建築家には制約がなく無限の選択肢の中から、間取りや素材などを選択できる点があります。

建売住宅は購入時にはすでに完成していますので、希望に合わない箇所を直すことは簡単ではありません。

ハウスメーカーは、効率的に、また施工やメンテナンスのし易さなどから、独自のルールを定めているため、間取りや素材をいくつかの選択肢の中から選ぶことになります。選択肢に自分の好みのものが無いかもしれません。

その点、建築家には〜してはならないという制約はありませんので(もちろん施工できないものや違法な設計はできません)、すべての選択肢の中から1つずつ選んでいくことができます。

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予算オーバーを避ける3つのポイント

注文住宅は制約なく自分たちの希望通りに計画することができます。そのためすべての希望を詰め込んだ結果、予算オーバーになってしまう危険性も高いと言えます。

予算オーバーを避けるために家族で考えておくポイントがあります。

希望に優先順位をつける

ありがちなのが、今の住まいを基準に部屋の広さや設備などを考えてしまい、新しい建物には入らないことがあります。

LDKは〜畳で、夫婦の寝室が〜畳、子供部屋2つに予備の客間もあると良い、などと希望を積み重ねていくと、建てられる建物の広さを超えてしまうケースがたまに見られます。

そんな時には、「来客が泊まるのは年に2回くらいだから客間は絶対に必要というわけではない」とか「将来子供が増えたときに仕切れるようにしておけば今は子供部屋は1つでいい」などと、希望に優先順位をつけていきましょう。

優先順位をつけるときのコツは、住み始めてからでも出来ることは後回しにしても良い、ということです。

例えば、建物を敷地の北側に寄せて、南側に庭としてのスペースを作ることは、家を建てる時にしか出来ませんが、庭にウッドデッキを敷いたり植栽を植えることは、住みながらでも出来ます。何を後回しにしても大丈夫かは注文住宅を頼む建築家に相談しましょう。

土地と建物の予算バランスを取る

土地を新たに購入して家づくりを始める人は、土地と建物の予算バランスを取りましょう。

まず土地を購入してから、そこにどのような建物を建てるかという順番で検討する人が多いと思います。

最初に土地を探し始め、あと〜万円を出せばより駅に近いとか広い土地が買えるとなった時に、つい条件の良い土地を買ってしまいがちです。

しかし土地と建物の予算バランスを考えておかないと、建物にかけられる予算では、希望する間取りが作れないなど、トータルでは満足できない家になってしまう可能性もあります。

ですので、土地探しの段階から、希望する建物を想像して建物の予算を掴んでおき、反対に土地にかけられる予算を計画することが大切です。

特注品と既製品を使い分ける

建築家とつくる注文住宅では、テーブルやキッチンなども1から図面を描き、大工さんやメーカーに特注で作ってもらうことができます。

それは完全にオリジナルの唯一のものになり、注文住宅の最大のメリットと言えるかもしれません。

しかし建物の要素すべてを特注すると、予算を大きくオーバーしかねません

そこでデザインや品質の高い既製品をうまく使うことで、特注品と既製品のバランスを取りながら、コストを調整することができます。

自分たちに最適化された住まいを目指そう

建築家の設計で注文住宅を建てる場合、様々な選択肢から自分たちの好みに合わせて作ることができます。しかし、その選択肢の多さが、場合によっては希望を詰め込みすぎる原因ともなってしまいます。

例えばオーダーメイドしたスーツは、自分の体にフィットした、無駄のない仕上がりになっているはずです。

究極のオーダーメイド住宅である建築家住宅も、自分たちのライフスタイルや予算に最適化された、フィットして無駄のない住まいを目指してはいかがでしょうか。

長沼アーキテクツでは、お客様のご予算に合わせた、最適な計画をご提案します。ぜひご相談ください。

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