30代から考えるお金と住宅の学校|Houstory

ファイナンシャルプランナーで一級建築士であるお金と住宅の専門家が、30代に向けてお金や住宅に関する専門用語やノウハウ、お役立ち情報をお知らせするブログです。

家づくりを始める前に準備することリスト

家づくりには、たくさんの考えることがあります。家族の意見をまとめて、間取りを考え、設備や仕上げを決めて、それらが予算内に収まっているか検討します。

複数の要素が互いに関係しているため、単純には決められないことばかりです。

今回は家づくりを始める前に、何から準備していけば良いか書いてみます。

f:id:houstory:20180508123446j:plain

情報収集する前に考えておくべきポイント

新たに家を建てようと思った人の多くは、インターネットやカタログ、住宅展示場などで、情報収集すると思います。これは家づくりを考えるにあたり、何かしらの取っ掛かりがあるほうが便利だからでしょう。

しかし情報収集を始める前に、出来れば家族との話し合いなどの事前準備をしたほうが良いと思います。

なぜかと言えば、それらの情報に影響を受けすぎると、自分たちが望む家づくりの方向性にブレが生じてしまう恐れがあるためです。

インターネットや住宅展示場での情報を参考にしながら、自分たちの考えをまとめて行けると良いです。しかし往々にして、営業マンに強く勧められたものに引っ張られてしまうのが人間です。

そうならないためにも、一度自分たちの考えをまとめる機会を作りましょう。

では何から考えれば良いでしょうか。住まい方などのソフト面と、設備などのハード面の2つから、説明します。

住まい方などのソフト面

ソフト面でもハード面でも、まずは現在の生活を振り返ることから始まります。うまく行っていることばかりではなく、改善したいこともあるはずです。それらをリストアップしていきましょう。

ソフト面で言えば、家族の日常の過ごし方を中心に見ていきます。

朝でいえば家族それぞれが起きてから、顔を洗って着替えたり朝食を取る動きなどです。

起床時間が家族みんなが同じような時間だと、洗面やトイレが混雑したり、朝食は短時間で済ませるためにキッチンのカウンターで食べるなどが分かると、間取りや設備の計画に落とし込みやすいです。同じように、平日の日中や夜、休日の過ごし方も整理していきます。

また良く相談される事としては、個室の考え方です。夫婦は1つの個室とする人が多いですが、子供室の考え方は家族により様々です。

広くて過ごしやすい個室を、子供それぞれに設ける家族もあれば、個室はあくまで寝るための最小スペースとし、勉強などのためにリビング近くにスタディコーナーを設けるケースもあります。

これらはどちらが良いというものではなく、家族の考え方によるものですので、自分たちでしっかりと考えておく必要があります。

設備などのハード面

住まい方などのソフト面に比べて、設備などのハード面の方が考えやすいかもしれません。

現在の生活で便利な設備や、あったらいいなと思う設備をリストアップしていきます。

設備は付けたら商品代と工賃が工事費に加わるため、コストの増減がはっきりしています。ただ例えば食洗機1つを取っても、メーカーやグレードによりその価格は様々です。

ですので現時点では、その設備があることによる利便性や使い方を整理しておけば、良いでしょう。

ハード面といえば、部屋の広さも入るかもしれません。現在の住まいのLDKや個室の広さをベースに、それぞれ何畳くらいほしいか考えておきましょう。

ここに挙がる広さは理想のサイズかもしれませんが、すべてを足すと建物の延べ床面積が〜平米となり、それを建てるためには土地が〜平米は必要と、建物や土地を決めるための目安になります。

事前準備を通して家族とイメージを共有しよう

上に書いてきたソフト面とハード面を考えるためには、家族での話し合いが必要になるはずです。話し合うことで、お互いの考え方を改めて知る機会になるでしょう。

何度も話し合うなかで少しずつ家族としての着地点が見えてきます。家のイメージを共有できれば、家をつくるプロセスはスムーズになるはずです。

家づくりをする会社の中には、これらの事前準備をサポートするためのヒアリングシートなどを用意しているところもあります。

長沼アーキテクツでは、資金計画を含めた独自の家づくりヒアリングシートをご用意しています。ぜひご相談ください。

家族と住まいのかたち、 お金と建築のプロに相談しませんか?